なぜ、いい治療家はニンニクを食べないのか?
「口がくさいと嫌われる」という簡単な話ではありません。
もっと大切なことです。
施術家が思っている以上に患者さんは敏感
患者さんが最初に来院したときに感じているものは、
①外観、入室したときの部屋の雰囲気、におい
②治療家の雰囲気
です。
これらは私たち施術家が考えている以上に、患者さんは敏感に感じ取っています。
最初の来院時にはこれらの情報をもとに、この治療院がアリかナシかを判断しているのです。
①入室したときの部屋の雰囲気、におい
まず患者さんは、治療院に来院した際に、清潔感があるか、落ち着いた雰囲気かなど外見や内装から判断します。
外観から暗い雰囲気が漂っていていると入るのを躊躇してしまいますし、受付の人が素っ気ない態度だとナシと判断されてしまうでしょう。
それと同じくらい重要なのが、「におい」です。
においがきつすぎたり、くさいと良い印象を持たれません。
優しい匂い、落ち着く匂い、鼻につく匂いなど様々あると思いますが、
院のイメージに合った匂いを使うことで、落ち着く場所を提供できます。
②治療家の雰囲気
治療家の雰囲気はとても大事です。
雰囲気が頼りなかったりチャラそうでは、「この人に任せて大丈夫かな?」と思われてしまい、信頼関係を築くことが難しくなります。
黄ばんだヨレヨレの服を着て汗だくで汗臭く、明らかに不潔な状態で施術をされたら、いくら腕がよくても良い印象は持たれないし、身体を触って欲しいとも思いません。
ただ、その辺を全くわかっていない施術家が多いのも事実です。
しかし、雰囲気というのは接客業にとって当たり前のように大事なことに他なりません。
患者の立場で考える
結局何が言いたいのかと言えば、
良い治療家は、「患者さんの立場で考えることができる」と言うことです。
患者さんが治療院をみたときに、
どんな外装、内装なら清潔感を感じてもらえるかな?
受付にどんな花が飾られていたら明るい気持ちになるかな?
どんな匂いなら心地よくなれるのかな?
どういう音楽が施術を受けているときに落ち着けるのかな?
など、患者さん目先ですべてを考えて、患者さんが過ごしやすい空間作り、雰囲気作りをしている施術家が良い先生です。
“にんにくを食べない”というのも同じで、
「施術家がニンニクくさかったら相手はどう思うか?」
「一緒の空間にいたくないと思うかな?」
「しゃべりたくないと思うかな?」
といった、患者さん目線での分析が必要です。
ニンニクが好きだから食べる。と言うのではなく、
ニンニクは好きだけど、ニンニクを食べて仕事をすると患者に迷惑がかかるから食べない。
と言う思考を持っていることが大切です。
たばこも同じです。
たばこを吸った後の指は喫煙者にはわからないかもしれませんが、吸っていない人からするとかなり匂いが残っています。
施術前に手を洗うから大丈夫と言う人もいますが、手を洗ったところで匂いはかなり残っているのが現実です。そんな手で触られた患者さんはどう思うでしょうか??
手の匂いだけでなく、口臭や体臭もたばこによってかなりカオスなにおいになります。
喫煙している本人にはわかりませんが、非喫煙者は相当敏感で、たばこのにおいが嫌いな人は本当に嫌いなので、できることなら仕事の日はたばこもやめてほしいものです。
相手を思いやることができなければ、いい治療家になんてなれません。
だから、患者さん目先で常に物事を考えている人は良い先生と言うことです。