治療家の皆さんは、
「患者さんのつらい症状を少しでも改善したい」
という気持ちをお持ちなのではないでしょうか?
とはいえ、バチッと治療効果の出る患者さんもいるし、
上手くいかずに治せないこともあるのが現実です。
私の感覚では、患者全体のうち、
60~70%は何もしなくても放っておけば治るもの、
5〜10%弱は手術をしないと治らないもの、
残りの20~30%はどこに行っても治らないけど、しっかりと治療すれば治るものです。
ではどうすれば、20〜30%の「どこに行っても治らないけど、しっかりと治療すれば治るもの」を治すことができるのでしょうか??
それは間違いなく触診を磨くことです。
治療をする上で欠かせないことといえば、触診ですよね?
触診に始まり触診に終わると言われるくらい触診は大事です。とっっっても大事。
触診ができなかったら患者さんの訴える症状を改善させることはできません。
ただマッサージから卒業しよう
あなたは施術の時、
「今、〇〇を触っている。」
ということを意識して施術、触診していますか?
「この筋肉が硬いから」と言う理由だけで、ただマッサージしていませんか?
その筋肉の上には皮膚や内部組織、筋膜などがあります。
その筋肉の奥には違う筋肉や血管、靭帯、骨や内臓がありますよね?
「本当に筋肉を触ることができていますか?」
しっかりと触り分けないと治療効果がでないどころか、患者さんの体を悪くしているかもしれません。
それくらい触ることを真剣に考え、今何を触っているのかを感じることが必要です。
もちろん、はじめから触りわけられる人はいません。
慣れてくると、これは靭帯、これは筋膜、これは第3腰椎横突起、これは胃。などという感じで、触った瞬間に何に触れているかわかるようになります。
正確に触り分けられることができれば、ただマッサージするだけの施術よりも何十倍も効果がでる施術を行うことができるのです。
まずはイメージすることから
触診が上手くなるためには何をすれば良いかわからない。と言うのが本音だと思います。
闇雲に患者さんの体をペタペタ触ったところで何も感じることはできないし、患者さんが不快な思いをしてしまいます。
だからまずは患者さんの体に解剖学の図を重合わせてイメージしながら触ることです。
そして患部と正常な方の違いを感じましょう。
痛みを訴えている患部には、硬い・柔らかい、飛び出ている・へこんでいる、などの違いがあるはずです。
大きな違いから小さい違いまで細かく感じてください。
そういう細かい違いを見つけることで触診が上手くなるはずです。
・体に解剖学の図を重合わせてイメージ
・左右の違いを見つける。
まずはそれだけで今日からあなたの施術は格段にレベルアップします。