施術について

結果を出す治療のために必要な正確な検査とは??

前回のブログでは、検査が大事と書きました。

我々徒手療法家、いわゆる治療家は人を診ることからはじまります。

診るというのは検査のことです。

ただ、検査と言っても受傷した原因を知るための”問診”から、体の状態を目で見る”視診”、触って感じる”触診”と言われる様々なものがあります。

現在医療現場で行われている、整形外科的な検査や東洋医学的な検査なども、体の状態を診ていることに他なりません。

問診
視診
触診
整形外科的検査
筋力検査
東洋医学的な検査
など。

これらを踏まえた上で除外・鑑別診断ができないと、その場で結果を出ことはできません。

特に整形外科医が治せない症状、他の医療機関がさじを投げた症状を改善させるためには”触診”が必要不可欠です。

結局最後に頼れるのは自分自身の指の感覚。

しかし、その場で症状を改善させるために指先の感覚を敏感にするのは簡単なことではありません。

触診を習得する方法

触診を習得するためは練習が必要ですが、ただ練習するだけではいくら練習しても上手くなるのはむずかしいでしょう。

触診が上手くなるためには指先の感覚を敏感にすればいいと安易に考えがちですが、指先の感覚だけに意識がいってしまうと、全く上達しません。

10年経ってもそんなに上手くならないことでしょう。

実は、年齢を重ねてどんなに経験を重ねている治療家でも、しっかりポイントを抑えて練習している若者に勝つことはできません。

逆に言えば、ポイントさえ抑えることさえできればすぐに触診上手になることができます。

触診を行う上で大事ポイントは4つだけです。

1.立ち方。

2.肩の力を抜く。

3.やさしく触れる

4.探さない。異常を感じる。

そんな基本的なことわかってるわ!と思われたかもしれませんが、

基本が一番大事です。

基本さえ抑えれば必ず触診は上手くいきます。

1.立ち方を安定させる。

立ち方が不安定だと、上半身が安定せず手の感度が鈍ります。

体が安定しないまま触診を続けても異常を感じられないどころか、検査をしているうちに体が疲れてきて時間が経つごとに触診の精度が落ちます。

極端に言えば、朝イチで診る患者さんよりも夕方に診る患者さんの方が治しにくいことにつながるのです。

精度が高い触診をするためには、体を安定させることが重要です。

体が安定することで、体の力が抜けリラックスした状態で触診することができます。

検査も施術も、なるべく施術者の負担が少なくなるよう努力をしなければいけません。

体に負担がかかる方法では良い治療家になれませんし、治療家としての寿命を縮めてしまう原因になります。

2.肩の力を抜く

施術者に力が入ってしまうと、指先の感度も下がってしまいますし、

患者さんに力が入ってしまうので、触診も治療も上手くいきません。

もしかすると、施術中に肩に力が入ってしまう人は、

患者が訴える症状が難しすぎて緊張してしまっていたり、

「今日結果を出せないと来なくなってしまうかも。」

と考えてしまっているのかもしれません。

あなたの心に余裕がない状態では肩の力を抜くことはできません。

それではいい触診どころか良い治療は不可能です。

心を無にして左右均等に脱力した状態で触診を行う必要があります。

3.やさしく触れる。

これは基本中の基本です。

急にガッと触られると、患者さんはびっくりして体が無意識に反応し、緊張してしまいます。

また、あなたの指に力が入っている状態で触ると、上手く感じることはできませんし患者さんは不快でしかありません。

痛みを感じるような触り方も触診が上手くいかない原因です。

痛みが生じると防御反応で患者さんの体に力が入ってしまい良い触診ができなくなります。

触診ですから触れることが重要です。

4.探さない。感じる。

触診で探そうとするほど感じることはできません。

これは悪いところを探そうと思って触診をする典型的なダメなパターンです。

悪いところを探してはいけません。

「この辺に悪いところがあるはず!どこだどこだ~!」と探すと、施術者の意識が患者さんに伝わり、体が硬くなります。

悪いところを探しているのに悪いところが見つからない事態に。

また、探そうとすると術者の指先や体に力が入ってしまい、いい触診ができません。

なので、触診は探すのではなく感じるのです。

まとめ

無意識に行ってしまう触診ですが、気をつけて触診をしないと全く的外れな触診をしてしまう可能性を秘めています。

触診しにくいのは施術者が触診しにくい患者さんを作り出しているのが原因かもしれません。

「こいつのこと嫌いだな~」「今日しんどいなー」と想っていることは患者さんの体には伝わります。

緊張ももちろん伝わります。

心を無にして、無理に探そうと思わず力を抜いて触診を行いましょう。

「触れる」ということにもっと繊細な意識を持ち触診をおこなってください。