東洋医学

東洋医学を制するモノは治療を制す。五臓六腑(肺)

iclinic78

こんにちは、石川です。

今日は、五臓の肺について。

肺は東洋医学も西洋医学も呼吸と関係します。

肺の異常は皮膚の異常と関係するため、臨床を行う上で知っていて損はないところです。

肺の働き 生理作用
宣発(せんぱつ)作用
呼吸により汚れた気を吐き出したり、津液と気を全身に行き渡らせる。

肺は気を巡らすことにより血を運びます。血を巡らすのは心の役目、それを蔵するのは肝、それを作るのは脾と前回、前々回書きました。しかし、血を巡らそうとしても、肺の気がないと巡らないのです。そのため、肺は相傅(しょうふ)の官と言われます。相傅とは助け合うという意味です。

粛降(しゅくこう)作用
呼吸により清気を吸い込んだり、津液を腎・膀胱に送ったり、気道を清潔にする。

皮毛を主る
肺は、宣発作用により衛気と津液を巡らせることにより、皮毛に潤いを与え、養う。

正常でなくなると、皮膚がかさつき、発汗の調節ができなくなります。また、外邪に対する抵抗力が低下し、風邪を引きやすくなります。

肺は鼻に開窮し、その液は涕
肺は鼻を通してきれいな気(清気)を体内に取り入れて、古くなった気(濁気)を排出します。

鼻から流れる液は涕(鼻水)で、これが適度に流れることによって鼻の中を潤して清潔に保ちます。

肺の働きが正常でなくなると、涕の分泌異常が起こり、鼻が詰まったり乾いたりして匂いもわからなくなると言われています。

西洋医学的に
西洋医学的にはガス交換を行うだけなので、東洋医学的な作用はピンとこないかもしれません。

だから肺と皮膚が関係あるとは結びつきにくいと思いますが、とても臨床的に使えます。

「この人肌がかさついてるな〜」と思う人がいれば、肺の異常かもしれません。

いい化粧品を紹介するのではなく、肺にいい食べ物や飲み物などを教えてあげると根本から肌の質を変えることができます。

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いしかわ
いしかわ
鍼灸師/柔道整復師
自身の不眠症経験を元に、不眠症改善プログラムを完成させました。 不眠症改善に特化した整体院を開業以来、多くの方にご来院いただいています。
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