東洋医学

東洋医学の神髄。経絡

iclinic78

こんにちは、石川です。

東洋医学と言えばなんだかうさんくさいイメージがあるかもしれません。

特に気とか気が流れるルートとかツボとか。

にわかには信じがたいですよね。

東洋医学では、人間の体には、気血の通路として「経絡」があると言われています。

東洋医学の治療ではこの経絡を使い体を整えることで症状を取りのぞきます。

だから経絡を覚えることは、東洋医学の治療をする上でとても大切なことです。

実際、経絡を使うと経絡のルート上の痛みを取ることができるので、治療の最後に少しだけ痛みが残った。と言う場合にツボを刺激することで痛みが取れます。

それくらい即効性があり、今日からでも使えるモノなので、経絡を覚えて損することは全くありません。

経絡
経絡は人体の縦方向を走行する経脈と、絡脈、経筋、奇経などいろいろなモノを総称したものを経絡と言います。

中でも一般的に有名なのは経脈です。

経脈は全部で十二脈あり、六臓(肝、心、脾、肺、腎、心包)六腑(胆、胃、大腸、膀胱、三焦)と関係しています。

経絡が存在するか否かがよく問題になりますが、その科学的根拠ははっきりしてないところではあります。それは精密な検査器具を用いたところで存在を確かめられないほどのモノだからです。

ただ、臨床において根拠があるかないかはあまり関係ありません。

経絡は人を治すために何千年も前から用いられてきました。それは治療効果があるからで、今でもなお使われているのはそのためです。

経絡は体の調子が崩れたときに敏感に変化します。

その状態を診れば病人の状態がわかり、どこの経絡のどこのツボに刺激を与えれば病気が治るのかがわかります。

それくらい経絡は不思議で奥の深いモノなのです。

経脈の種類
経絡をすべて覚えるのは少し効率的ではないので、

経絡の中でも経脈、正経十二脈と呼ばれる一番有名な経脈と督脈、任脈を覚えておいたらOKです。

経脈は陰陽に分かれ、陽経は体表部に、陰経はそれより少し深いところ(東洋医学では裏)に存在します。

陰経:

肺経、脾経、心経、腎経、心包経、肝経

陽経:

大腸経、胃経、小腸経、膀胱経、山焦経、胆経

陰に属する経脈は実質性臓器であり、陽性に属する経脈は、空洞性臓器です。

十二経脈には気血の巡る順があります。

中焦から肺、肺から手太陰肺経→手陽明大腸経→足陽明胃経→足太陰脾経→手少陰心経→手太陽小腸経→足太陽膀胱経→足少陰腎経→手厥陰心包経→手少陽三焦経→足少陽胆経→足厥陰肝経→中焦

と巡っていきます。

経絡には気が流れていて、流れが滞ると体に異常が起こります。

だから、気を流れを正常にすることで体が整うというのが基本的な考え方です。

しかし、気の流れを正常にする、気が流れるといってもなんだかよくわかりません。

経絡の流れを溝と考えると、溝にゴミがたまると水があふれてしまい上手く流れることができませんよね?

流れを邪魔しているゴミを取り除けば溝の流れは正常になります。

そのゴミを取り除き流れを正常にさせるのが、経絡上に存在する経穴と言われるツボなのです。

鍼(ハリ)や灸はツールでしかない。
よく、ツボには鍼やお灸でなければ刺激にならないと言われますが、刺激ができて気が流れれば良いので、鍼やお灸以外の刺激でも全く問題がありません。

しっかりとしたツボを選択できていれば効果に差はないのです。

東洋医学では、脈による診断、腹診による診断、顔面による診断など、診断方法が様々あります。

効くツボをしっかりと見つけることができれば、指による刺激でも、その場で、脈も腹部の圧痛も顔の色もすべてが変わります。筋肉が緩むことで関節の可動域も変化しています。

東洋医学というと数日後から効果が出てくるイメージかもしれませんが、実際にはその場でいろいろな変化があるのです。

東洋医学にはまっている頭の硬い人達は、鍼をしないと、お灸をしないと東洋医学、鍼灸じゃないとか言いますが、私からしてみたら、鍼やお灸がその場になかったらどうするの?という感じ。

経穴を使って経絡の流れを変えて体を緩める、脈を変える、腹部の圧痛を減らす、顔色を変えることさえできれば、指でも鍼でも変わらないのです。

東洋医学の考え方で施術をすれば少し違うやり方でもそれは東洋医学だと思っています。

それを使って治ればなんでもいいでしょ。という想いです。

だからモーションリリースセラピーでは、東洋医学は体を治すための一つの手段として使っています。

カイロプラクティック、オステオパシー、東洋医学、西洋医学をすべて駆使して一人の人間の体を治していく。という考えのもと作られたテクニックなのです。

いかに各テクニック、考え方の本質を理解できるかどうかが、これから患者さんをたくさん救えるか、治療家として生き残ることができるかに関わってきます。

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いしかわ
いしかわ
鍼灸師/柔道整復師
自身の不眠症経験を元に、不眠症改善プログラムを完成させました。 不眠症改善に特化した整体院を開業以来、多くの方にご来院いただいています。
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