東洋医学

東洋医学を制するモノは治療を制す。五臓六腑(脾)

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西洋医学の脾臓は、白血球やリンパ球の一部を造り、古くなった赤血球や白血球を破壊する働きがあると知られています。

しかし、東洋医学では、食べたものからエネルギーを作り出す大切な役割があります。

日本では食文化や気候柄、脾のタイプの方はとても多い印象です。

脾の働き 生理作用
運化作用
食べ物の消化と吸収を行い、水液を全身に運搬します。

運化が上手くいかないと、消化・吸収の異常や営気の巡りの異常、津液の停滞が起こり、様々な症状が起こります。

統血作用
営気が血とともに脈中を巡ることにより、血が脈外に漏れることを防いでいます。

統血が上手く行えないと、出血、血便、血尿、月経過多が起こるのです。

昇清作用
運化によって吸収した飲食物、津液を上焦(肺)に上げます。

また、臓腑や器官が下がらないようにする作用も行っています。

そのため、昇清が上手く行えないと、内臓下垂や全身倦怠感、無力、慢性の下痢が起こります。

内臓下垂では、子宮下垂、胃下垂、脱肛などがみられます。

脾が病むと、不摂生な食事や冷たいモノを好みます。

気の生成不足が起こると、全身の倦怠感や、体が痩せたり太ったりするのです。

また、食欲不振、消化不良による腹痛や吐き気が起こります。

便の状態はねっとりとした泥状の軟便になってしまいます。

甘味は脾を補いますが、酸味は脾にはよくありません。

よく、太っている人で、黄色っぽい顔で肉質がぽてっとしているのは脾の異常です。

そんな人を見つけても、自己管理ができていないだらしない人とジャンル分けせずに、

脾のせいかな。かわいそうに。治してあげたいな。と思ってあげてください。

西洋医学で言うところの
脾は西洋医学で言う脾と思われがちですが、

実際の作用としては膵臓です。

ただ、東洋医学の脾には、膵臓だけで説明しきれない機能がたくさんありますので、

脾=膵ではなくて、脾の概念の中に膵臓の機能もあるくらいに考えましょう。

それくらい東洋医学は複雑です。

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いしかわ
いしかわ
鍼灸師/柔道整復師
自身の不眠症経験を元に、不眠症改善プログラムを完成させました。 不眠症改善に特化した整体院を開業以来、多くの方にご来院いただいています。
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