眠れない=不眠症ではない
進化の過程で睡眠をなくせた動物はいないと言われるほど、生物にとって睡眠はとても重要です。
眠れないことで集中力が低下したり、免疫が低下することで死のリスクが高まります。
寝なくても死なないよと言う人がいますが、寝ないとしんでしまいますので寝ることは本当に大切です。
不眠症でも睡眠薬が必要な人は少ない
日本では5人に1人が眠りに関して何らかの悩みを持っていると言われています。
人口を1億3000万人とすると20%ですから、約2600万人が悩んでいるわけです。
何らかの原因で眠れなくなっても、通常は数日から数週間のうちにまた眠れるようになると言われていますが、実際には1ヶ月以上続く場合もあるのです。
眠れないことで体調を崩したり、食欲が低下したり、意欲や集中力がなくなります。
また、気分が落ち込みすべてが嫌になったり頭痛やめまいなどの自律神経症状が出てくる場合もあります。
それくらい、睡眠に問題を抱えることは良くないことなのです。
しかし、眠れないとしても不眠症だとは限りません。
眠りに問題があるのではなく、ストレスが原因で眠れていないことがあります。
その場合はストレスを取り除くことが一番必要です。
だから、「寝付きが悪い」「長く眠れない」「夜中に何度も目が覚める」「よく眠った満足感がない」といった症状があっても、治療は必要ないと判断される場合があります。
なぜなら不眠症で治療が必要と判断されるのは、週3回以上、日中の活動に支障をきたす様な不眠が3ヶ月以上続いている場合だからです。
とはいえ、不眠の症状はとてもつらいものですから、患者さんは一刻も早く眠りたいと思います。
だから実は、不眠症でなくても不眠症と診断され睡眠薬を飲んでいるケースは少なくありません。
一度飲み始めた睡眠薬をやめるために
睡眠薬をしばらく飲み続けたあと、服用をやめると睡眠薬を飲む前よりも不眠がひどくなることがあります。
これは広く知られていて“反跳性不眠”と呼ばれるものです。
これは、単に睡眠薬を飲んでいない、眠れるかな?と言う不安だけでなく、脳自体が変化していることが原因と言われています。
つまり、睡眠薬を飲まないと眠れない状態になってしまっているのです。
睡眠薬は飲めば眠れるけど、飲まないと眠りを維持できないもの。
だから一度使用し始めるとなかなかやめることができなくなるのです。
すでに睡眠薬を使っている場合は、きちんとプロに相談してプログラムを組んで少しずつ薬を減らしていき、飲まないようにすることが必要です。
睡眠薬は補助的に
それでも睡眠薬を使う場合は、あくまで補助的に使うことが必要です。
薬に頼り切ってしまうと、いつまでも睡眠薬を飲み続けなければいけない体になります。
長く飲めば飲むほど脳が変化すると言われていますが、睡眠薬を飲まない状態が同じくらい続けばまた戻ると言われているので睡眠薬を飲まなくていい様に、睡眠薬を使わない不眠改善がおすすめです。
また、不眠の症状があるけど睡眠薬を飲むほどではないと言う場合は、体を緩めることで不眠の症状が改善する場合がありますので、整体をおすすめいたします。