不眠は自律神経がとか言ってますが本当は呼吸が大事です。
不眠に限らず、パニック障害などの精神的な疾患は、呼吸が大きく関係していることが多いです。
臨床でも、呼吸を整える施術を行うと、症状が改善することが多く見受けられます。
生まれた時から誰に教わるわけでもなく自然に呼吸をはじめ、亡くなるまで行われる呼吸。
何気なく行っている呼吸ですが、質の良い呼吸ができれば、良い体を保つことができ、自律神経も正常に働くことができます。
日常の呼吸の機能
みなさんは学生時代、授業中に先生から当てられそうになったとき、息を潜めて自分が当たらないように存在を消していたことはありませんか。
そんなとき、他の人が当てられてホっと息を吐き、肩の力が抜け安心した気持ちになったことはありませんか。
また、大切な試合などで、大きく息を吸い込み、ゆっくり吐くことによって緊張を落ち着かせた経験はないでしょうか。
私たち人間は緊張した場面において、緊張を落ち着かせるために、呼吸を調整して気持ちを落ち着かせています。
ストレスが大きくかかった場合は呼吸は浅く速いものになり、リラックスした場面では深くゆっくりした呼吸になるのです。
と言うことは、常に深くゆっくりとした呼吸を行うことで、安定した精神状態で日常を送ることができるようになります。
呼吸が心理状態に影響する
ある実験では、ゆっくりとした呼吸と速い呼吸を行ったとき、ゆっくりと呼吸をした方が速い呼吸の時よりも、不安が下がりリラックスできるという結果が出ています。
考えてみていただきたいのですが、すごく怒っている人に呼吸がゆっくりの人はいないはずです。
荒々しい呼吸になっているはず。
興奮している場合は、矢継ぎ早に罵声を浴びせ呼吸が乱れているイメージはありませんか?
そこからわかるように興奮は呼吸を乱れさせます。
逆に、ゆっくりとしたテンポの呼吸は、不安や深いなネガティブな感情が低下し、リラックスした状態を高めることがでるのです。
呼吸と自律神経の関係
呼吸は心臓にも影響を与えていると言われています。
つまり、心臓血管系の機能は呼吸と密接であるということです。
落ち着いてリラックスできているときは、心臓の動きがゆっくりではありませんか?
ゆっくりとした呼吸の時は、副交感神経の活動が活発にさせ心拍数が減少します。
また血管も拡張し血圧が下がりリラックス状態になるのです。
一方で速い呼吸の場合は、副交感神経の機能を低下させ、心拍数が増加し覚醒状態にする機能があります。
そのため、不眠や精神疾患の場合は、速い呼吸はよくありません。
不眠と呼吸の関係
不眠でお悩みの方の多くは、呼吸が浅い場合が多いです。
不安や恐怖の時に、息が苦しくなり呼吸が浅くなった経験はありませんか?
急に犬に吠えられて驚き、呼吸が止まった経験はないでしょうか。
不眠のきっかけの多くは、心理的なストレスや対人関係のストレスや言われたことや起きた出来事に対するショックです。
ショックを受けた時人間は、横隔膜が硬くなり呼吸が浅くなります。
そのせいでリラックスできずに不眠やその他のつらい症状が起こってしまうのです。
不眠の多くは横隔膜を緩め、呼吸を深くすることによって改善します。
横隔膜が緩めば副交感神経が機能しはじめ、自律神経が整うのです。
それを首だ頭蓋骨だの治療していても改善することは難しいでしょう。
呼吸を整えることこそ、不眠を改善する近道です。
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