長く眠るのと短く眠るのはどちらがいいのか
自分に適した睡眠時間の長さは人によって様々であり、人間に睡眠時間が何時間なのかはまだよくわかっていません。
しかし現代社会では、ライフスタイルの変化などによって睡眠時間の短時間化が進んでいて、平均睡眠時間はどんどん短くなっている傾向にあります。
睡眠は気持ちいいですので長く寝るのも人生の一つの楽しみですし、
睡眠時間を短縮してでも自分の好きなことやりたいことに没頭するのも人生の楽しみでしょう。
長く眠る人と短く眠る人で性格に違いが生まれるという研究結果が出ていますので、今回はそれを紹介していきます。
短眠型と長眠型による性格の違い
長眠型と短眠型の人で性格に違いが出ると言われています。
長眠型は内向的で非社交的、神経質な傾向が強く、抑うつ傾向で不安傾向も強く気苦労が絶えない。
また、社会的政治的に批判が多く、創造的である反面、社会適応性が低いとされています。
だから世の中のつらさ悲しさを分かち合うにはうってつけであるが、手を取り合って喜びを分かち合うにはやや気おくれれしてしまうタイプと言われています。
短眠型は外交的で活動性に富み、精力的に仕事をこなす野心家で細かいことには一切無頓着。がさつでデリカシーに乏しい傾向にあると言われています。
誰が分析したかわかりませんが、とても極端。
でも確かに短眠型の方が活発でガツガツしていてパワフルなイメージがあります。
「ガハハ」と笑うタイプ。
一方で長眠型は、抑うつとまでは行きませんが落ち着いている感じで、「うふふ」と上品に笑うイメージ。
東洋学的に見ると、短時間睡眠でも活動的ということは、エネルギーが有り余っていると言うことです。
逆に長時間睡眠はエネルギーが中程度か低下している状態。
だから睡眠と言うよりも体質が影響しているように思いますが、短眠型と長眠型ではこのような特徴の違いがあります。
短眠型と長眠型の睡眠の違い
短眠型と長眠型の睡眠を比べると、短眠型の睡眠はコンパクトで効率の良い睡眠であると言われています。
無駄のない睡眠によって短時間でも効率よく疲れを回復して満足感の高い睡眠を実現しているのです。
これだけ聞けば短眠型の方が効率が良くて時間を有効に使えそうと思うかもしれません。
では長眠型の人でも平均的な睡眠の人でも努力次第で短眠型になることができるのでしょうか?
努力すれば短眠型ショートスリーパーになれるのか
世の中にはショートスリーパーと呼ばれる、短時間の睡眠でも活動的に生活している人もいます。
ナポレオンなどが有名ですが、何かことを成し遂げたり人の上に立つ経営者やリーダーに多い印象です。
ショートスリーパーは一般的に遺伝的な要素、体質による物と言われています。
だから、頑張って短時間睡眠型になろうと思ってなれるでもありません。
しかし、努力次第では短時間睡眠になれるという説を唱えている人もいます。
どっちが正しいのかと言えば、両方正しいです。
結論から言うと、短期睡眠型になれないこともないけど時間がかかるよ。と言うことです。
ある実験で、平均的な睡眠時間7〜9時間の人の睡眠時間を少しずつ短縮していくと、
半年後には多くの人が睡眠時間を6時間以下に短縮できたという結果が出ています。
短縮開始1週間では睡眠不足によって日中の強い眠気を引き起こしたり、するみたいですがそれも1〜2ヶ月で落ち着きます。
睡眠時間が6時間になっても作業成績や心理テストの結果に影響は出ていないそうですが、
目覚めが悪いとか寝たりないという不満は残っていたとのことです。
それも半年くらいでは完全に落ち着くようですが。
しかし、一年後の追跡調査では、睡眠を短縮できた人は一年後も短時間睡眠で生活していたといいます。
その後の研究でも、睡眠時間の短縮は可能だけど、無理なく短縮できるのは6時間が限界だろうとのことです。
努力次第で短時間睡眠で生活もできますが、何の目的で睡眠時間を短くするのか、という動機の強さによって睡眠時間短縮が上手くいくか失敗するかが決まります。
意味なく短縮しても長くは続きませんし、やることなく無駄に長く起きていたところで一日が長く感じてしまい何のために睡眠を削っているのかわからなくなるでしょう。
一方で、強い目的意識と忍耐力があれば短時間睡眠のショートスリーパーとして生活していくことも可能です。
まとめ
短時間睡眠と長時間の睡眠どちらがいいかと言えば、どちらでもいいと思います。
あなたが好きなことをやりたいのであれば睡眠時間を短くすればいいですし、
気持ちよく長く寝ていたいのであれば長くていいと思います。
自分の好きなことをするために睡眠を短くするのであれば、短時間睡眠による苦痛も少なく好きなことができるでしょう。